3楽章は MENUETTO-TRIO-MENUETTO の形式で、最初の MENUETTO と最後の MENUETTO は繰返しが異なるだけです。 TRIO を一通り弾いた後、BREITKOPF のパート譜と Eulenburg のスコアとの違いを見ていきました。ボーイングを決めながら、どちらの譜面を採用するかも決めていきました。
次に4楽章を練習しました。まず最初に右のリズムのボーイングを検討しました。十六分音符二つを両方ダウンで弾くか、弓順で弾くかです。テンポを加味して検討した結果、弓順に決定しました。
その後も、弓順を決めながら、パート譜とスコアの違いも見ていきました。音程が同じ八分音符が3つ続いているところで、パート譜は3つにスラーがかかっており、スコアではスラーは付いていません。スラー無しで八分音符が続いている部分は、この楽章では基本的に弓を跳ばして弾いています。スコアを採用すると跳ばしになり、パート譜をそのまま採用するとレガートで弾くイメージです。しかしクラリネットと合わせて弾いてみると、スラースタッカートくらいの長さで弾くのがよいようです。
ヴァイオリン二人とヴィオラで、シンコペーションが続く場所があります。3人とも同じではなく、小節の最初が休符だったり、小節を跨ぐときに弓を返したりと、別々の動きをする部分があります。最初に弾いて合わせた時は動きがばらばらになってしまったので、ある程度ボーイングの規則を作って、細かく合わせていきました。
最後から2小節前、第1ヴァイオリンに10度の重音が出てきます。弾くのが大変なので、第2ヴァイオリンと一部音を入れ替えることにしました。
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休憩して、2楽章です。合わせる前に、ボーイングを考えました。f(フォルテ)がダウンになるように逆算してから合わせました。だいたいいいようです。
フェルマータの小節、パート譜には morendo (次第にゆっくりそして弱く)が抜けていました。
後半、16部音符が続く部分があります。スコアではスラーが付いていますが、パート譜にはスラーがありません。どちらにするかは、もう少し曲に慣れ親しんでから決めることにしました。
これで全楽章、一通り練習し、ボーイングもほぼ確定しました。次々回は松本先生に見ていただくので、次回の練習では全楽章一通り練習したほうがいいだろうということになりました。
ヴィオラ奏者は次に別の練習があり、ここで早退しましたが、残りの4人で1楽章を練習しました。
1楽章には大きな問題があります。
第1ヴァイオリンの付点のリズムは、4拍目の裏にありますが、他のパートは4拍目全体が付点のリズムです。この譜面の通り演奏すると、とてもバラバラな感じです。CDを聴く限り、もっと付点が合った感じがします。
どうやら、実際は、次の譜面のように、第1ヴァイオリンの3拍目と4拍目の最初の二つの音を、3拍目に6連符として詰めて演奏しているようです。
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このような場所は他にも何箇所かあります。
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これらの部分を意識して、1楽章を4人で通してみました。付点のリズムをそろえた方がしっくりきます。
次回は全員で、全楽章を練習して、その次のトレーナーの先生練習に備える予定です。
翌日、個人レッスンで私の師匠に上記の付点のリズムについて聞いてみました。
すると、師匠は学生時代にウェーバーのクラリネット五重奏曲を演奏したことがあるそうで、記憶によると、付点をそろえて演奏したんじゃないか、とのことでした。
師匠の師匠がウェーバーのクラリネット五重奏曲を5月に演奏する機会があるそうで、その練習のときにどのように演奏しているかを聞いてきてくださることになりました。先生、よろしくお願いします。
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