今日は、本番前最後の練習であり、かつ、ヴァイオリンの丹羽道子先生にレッスンしていただきました。
楽章順に進めました。
1楽章は、全体的に、独奏クラリネットを吹きにくくさせてしまっている部分を多く指摘されました。
例えば、クラリネットの独奏メロディーに対して弦楽器が8分音符で伴奏する部分が多くあります。独奏クラリネットが小節の頭でフレーズを終え、次いで次のフレーズに入るような部分で、弦楽器が1拍目裏に何も考えずに入っている時々あるとご指摘を受けました。よくよく聴いてみると確かにそのとおりでした。8分音符で同じ音を繰り返し弾くパターンなので、譜面面は簡単であるだけに無神経に進んでしまっていたのだと思います。厳密に合せることの難しさを実感しました。
また、弦楽器の2分音符や付点の長い方の音の引っ張り方が足りない部分、みんなで決めるポイントも教えていただき、そうしたところを揃えたり決めることで、だいぶクラリネットも吹きやすくなったようです。
そして、1楽章では、練習当初から試行錯誤を繰り返してきた第1ヴァイオリンに多く出てくるアルペジオのモチーフがありますが、このモチーフは2拍目の入りをしっかり決めることが重要とのことでした。音を駆け上がる部分は難しいのでつい弱気になってしまうようで、音が抜けないようにとの注意されました。強気で攻めてないといけません!(笑)
2楽章は、先日のホール練習で他のメンバーから「1楽章と比べて面白くない」とのコメントをもらいました。
先生に一通り演奏を聴いていただいたところ、「面白くない」というよりは、「何をやろうとしているのか」演奏の意図が伝わりにくい部分があるのではないかとのことでした。
例えば、楽章の真ん中あたりで、クラリネット独奏が非常に歌い、テンポが伸び縮みを繰り返す部分があります。これまでは独奏が始まると同時にテンポを急に変えていたのですが、弦による導入部分の終わり(独奏が始まる直前)をちょっとテンポを緩め解放された雰囲気にすることで、だいぶつながりがよくなりました。また、独奏クラリネットのテンポの裏で、ヴィオラが16分音符で伴奏しますが、伸び縮みにどうつけるかについてもアドバイスをいただきました。
また、冒頭はチェロ、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン・ヴィオラと順にメロディーを分担しますが、メロディーラインが出るように音量バランスを調整しました。
このようなところを整理することで、表現したいことが表に出るようになったと思います。
3楽章は、以前の練習でprestoのテンポを2分音符=92に設定したのですが、そのくらいのテンポで弾いたところ、全体的に突っ込み気味の演奏になってしまいました。
そのため、先生のご指導で、まずは突っ込まない、休符はしっかり休むように気をつけ、冷静に弾くように持って行きました。演奏に安定感はぐっと出てきたのですが、私たちとしては、もっと前向き感、ドライブ感を出したいところです。先生に相談した結果、今の安定した感じは忘れずに、若干テンポアップすることにしました。やはり、最初に安定させる練習をしたため、今度はテンポを上げても崩れることなく、かつ、前に進む感じもよく出て、みんなとても満足しました。
4楽章は、1楽章と同じように、全体的に独奏クラリネットに対して、タンタタ(8分+16分+16分)のリズムや8分音符で弦が伴奏します。出だしのタンタタのリズムは、8分音符の響きをもっと合せた方がいいとのことでした。また、クラリネットのフレーズのメロディーが向かう頂点や独奏に対して合いの手を入れる部分など、要所要所で決めるポイントを教えていただきました。それから、全体的に大きなフレーズはとらえていますが、もっと細かく8分音符単位で合せるべきところをいくつか指摘されました。
総じてみると、メロディーのクラリネットに対して、伴奏リズム隊の弦楽器は、かために、タイトに弾いた方がいいという印象でした。
上記の点を気をつけることによって、だいぶ演奏が締まってよかったと思います。
今日の先生練習では、単純なリズムによる伴奏がいかに難しいか、また、厳密に合せるためのポイントをすごく教わったと思います。目からうろこという点もあり、個人的には非常に有益だったと思います!アンサンブルって奥が深い!!と改めて実感しました。
さあ、いよいよ本番ですね!
直前のリハーサルで今日の丹羽先生からのアドバイスを復習し、本番に臨みましょう!楽しみです♪
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