2010年9月5日日曜日

メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番 丹羽先生練習@アカデミー音羽(護国寺)

朝から、ヴァイオリン奏者の丹羽道子先生に練習をみていただきました。

3時間で全楽章みていただきました。音楽をどう合わせていくかをポイントにみていただきました。

とてもたくさんのことを教えていただきました。その中で、書きやすいものをピックアップして挙げると、このような感じになります。

第1楽章:
  •  冒頭、歌いすぎない。4小節目からの盛り上がりを考慮する。
  • フレーズがおさまるときに遅くなってもよいが、その次からはすぐにテンポを戻す。
  • 誰かが八分音符で動いていることが多いので、長い音は八分音符に合わせる。ときどき八分音符がないところがあるが、遅くなりがちなので気をつける。
  • crese. は、途中でスラーや音が切れていても、音は抜けないようにして、盛り上がる。
  • フーガのようにメロディが交互に出てくる部分は、メロディの最初(アウフタクト)からはっきり弾き始める。
  • 盛り上がった後、第1バイオリンがG(ソ)のロングトーンを一人で始めるところ(163小節目)は、直前の盛り上がりをしっかり盛り上げて、テンポよりも遅れてGを弾き始められるようにする。盛り上がりが足りないと、インテンポで入らざるを得なくなってしまう。
  • ritard. から poco a poco a tempo でテーマに戻る部分は、柔らかい音色を意識。
  • fの後の subit p(第1バイオリンは p ではなく dolce だが、p にすることにした)の部分(194小節目)のタイミングを揃える。
  • 小節を超えるタイの次の音の入りが遅れてどんどん遅くなっていくので、タイの切りと次の音をもっとつなげて、前に行く(133小節目から)。
  • 頭抜きの八分音符が続くところ(260小節目から)は、休符をほとんど感じずに弾かないと遅れる。
第2楽章:
  • 冒頭は、ビオラの pizz. に集まる。
  • piu mosso は、飛ばすと遅くなったり音が出なかったりするので、飛ばさずに、弓を細かく動かす。音の始まりは、弓を置いて始めないと遅れる。
第3楽章:
  • 冒頭、伴奏(第2バイオリン以下)は、音の変わり目で隙間をあけないでつなげていく。弓のスピードもそろえる。弓の折り返しも同じ速さで弓を動かす。
  • con fuoco のところの伴奏(第2バイオリン以下)の八分音符の合いの手は、上向きの音がいいので、全部アップボウにしてみては(最後のfはダウン)。
  • メロディのシンコペーションは音を抜かない。
第4楽章:
  •  冒頭の八分音を3人で符揃える。fの八分音符6つと四分音符のかたまりは、細かい拍でとらないで一まとまりで感じる。
  • con fuoco の付点二分音符は抜けないようにする。
  • semple p の途中で盛り上がらないように気をつける。
  • agitato で sf がついている部分は、sf で agitato さを出すとよい。
  • 三連符が続いた後に十六分音符になるところは、十六分音符で慌てない。意外とゆっくりで大丈夫。
  • メロディの第1バイオリンが ad lib の後の a tempo の入りは、a tempo からメロディが始まる第2バイオリンの自分のタイミングで入ればよい。

次回練習では、指摘された部分を自分たちで消化し、自分たちの表現に結び付けて行きたいと思います。

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